躁鬱の症状に気付いたら【まずはセルフチェック】

ナース

気分障害と付き合う

病院内

工夫して接する

躁鬱病は気分に障害が起こる疾患で、気分が落ち込むうつ症状や、気分が落ち着かなくなる躁状態が現れる疾患です。大きな分類では鬱病の一種と考えられており、気分障害を発症する疾患の一つです。躁鬱病では患者への接し方にチェックポイントがたくさんあります。鬱状態の患者に対しては、患者が心理的に非常に消耗していることが多いです。それを見分けるチェックポイントとしては、表情が暗かったり、よく睡眠をとっていたり、食事量が少なかったりといった点があげられます。これらの症状が見られるときには、患者の心理的なエネルギーの回復が最優先となります。そのため関わる人は必要以上の話は避けたり、入眠しやすいよう夜はあまり接さないようにしたり、食事が少ない場合は患者の好きなものを差し入れるなどの工夫が、患者の心理エネルギーの回復につながります。躁状態の患者に対しては、感情が抑えられず、非常に行動的になっている場合が多いです。この状態を見分けるチェックポイントは会話の量や声の大きさ、発現内容が現実味のないものになっているなどがあげられます。躁状態の時は、患者の状態をしっかり理解するように努める工夫が重要です。それによって躁状態においても患者との信頼関係は保たれ、患者に助言をしても聞き入れられる可能性が高まります。

自覚が大事です

躁鬱病の治療は薬物療法と医師によるカウンセリングや心理教育、精神療法が中心になります。カウンセリングは患者の性格などの、薬では変えられない内容にコミュニケーションをとることでアプローチします。躁鬱病には、発症しやすい性格というものがあると考えられており、これへのアプローチです。薬物療法においては、患者が自分の病気をどれだけ自覚できているかが重要です。躁鬱病の場合、特に鬱状態では思考障害が起こる事があります。この障害は発現してしまうと、思考力そのものが低下してしまい、自分自身の現状を客観的に把握できなくなってしまいます。そのため、薬物療法において、医師が抗うつ薬を処方しても、なぜ自分がこの薬を飲む必要があるのか納得できないといったことがよく起こるのです。そのため、とくに疾患が発症し薬物療法を始めた初期には、内服をしっかりおこなっているかどうかのチェックが必要になります。病気への自覚は、医師とのコミュニケーションを通した心理教育で高められることが多いです。心理教育とは、患者が発症している精神疾患の特徴や症状、治療期間や治療方法を医師が時間をかけて説明し、納得してもらう医療援助で、患者が病気の自覚を高める上で非常に大切なものです。